H-NO-02 基本設計とパッシブハウス認定

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プランニング

今回は、ご夫婦と二人のお子様、祖母の5人家族の為に住宅を設計します。

まず、家での過ごし方として、家族団らんでリビングに集まるというよりは、各自が個室で過ごすことが多いとのこと。
また、ファミリークローク的な収納方法はお好きではなく、各個室にクローゼットがある間取りをご希望とのことでしたので、先のことも含めて、個室を重視するような間取りが良さそうなことが分かりました。

さて、それらを踏まえて1stPLANをご提案したところ、大枠としてOKを頂けました。
OKを頂けた主な理由としては、玄関の想定位置がクライアントと同じであったことで、ご契約時に作成していたダイアグラム案である程度の方向性が見えていたことが挙げられます。

あとは微調整になりますが、主に以下がその検討内容でした。
・キッチンゾーンの配置
当初は個室型キッチンをご希望でしたが、話し合いの末、キッチンをダイニング側からカウンターとして使えるようにオープンなキッチンになりました。

・個室の配置
誰がどの方位の個室を使いたいか?で、若干2階の水廻りや収納の位置の調整が必要でしたので、改めて個室位置のご希望を頂きまして、最終的なプランをまとめました。

 

温熱性能をPHPPとDesignPHで検証する

いつも通り、プランの大枠が決まった段階でPHPPとDesignPHにてエネルギーシミュレーションを行います。
断熱の仕様などは、シミュレーション結果を踏まえながら微調整しますが、初回の結果は以下の通り。

特段、性能を向上させるために試行錯誤したわけではなかったですが、パッシブハウス認定が狙える性能になりました。
理由はいくつかありますが、延床面積が比較的広いことが有利に働いていると思います。

性能としてはパッシブハウス認定が狙えることをお伝えすると、前向きに検討したいとのことになりました。

 

パッシブハウス認定を目指す

弊社で設計する場合は、基本的には国内トップレベルの高断熱仕様な為に周辺環境やプラン(特に日射取得や遮蔽)などの条件が整えばパッシブハウス認定が狙える性能になることが多いです。

最終的に「パッシブハウス認定を目指すのか?」はクライアントの判断にはなりますが、性能が届いているのであれば是非パッシブハウス認定を目指して頂きたいとは思っています。

さて、今回はご検討頂いた結果、パッシブハウス認定を狙いたいとのご希望を頂きました。
認定を狙う場合は、余りギリギリの性能ですと不測の事態に対応が出来ないので、もう少し温熱デザインを調整する必要がありますが、その結果が以下です。

余り変わっていないように見えますが、小数点以下の部分で余裕を見る調整をしました。

今のところ(R5.09.27現在)、東京都23区にはパッシブハウス認定を取得した物件がありませんので、順調にいけば23区内で初のパッシブハウスになるかもしれません。
(東京都で言えば、数件のパッシブハウスがあります。)

 

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