column053 施主主導型の家づくり

施主主導型とは 最近は、SNS等で一般の方の投稿をよく見かけます。 特に温熱性能については、とても勉強している様子も感じられますが、所々で間違った情報が流れていることもあり、理解度については様々といった感じでしょうか。 とはいえ、私なんかよりよっぽど発信力があるプロ施主と言われる方々により、情報が届

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column048 寒くない家・温かい家を考える

何故、寒い家が出来るのか 皆さんが家づくりを始める時に思うことの1つに「寒くない家・温かい家に住みたい」があると思います。 これは、裏を返せば「日本の家が寒い」ということに他なりませんが、平成も終わり令和が始まって数年経つ現在でも、冬に寒い家がたくさん建てられているのが現状だと思います。 ずっと昔か

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column046 気象データを比較する

暖房デグリーデー 住まいの快適性を考える上で断熱性能は重要なことの1つです。 Ua値で比較することが多いと思いますが、そもそもどういった数字なのでしょうか。 Ua値の単位を見ると「W/㎡・K」なので、面積1㎡で内外温度差1℃の時の熱の移動量を表していることが分かります。 例えば、Ua値0.87W/㎡

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column035 日射熱取得量を比較する

column034の続きです。   日射熱取得とは 日射とは、建物の窓から入射する太陽エネルギーのことですが、その量が多いと暖房負荷(分かり易く言えば、暖房に必要な光熱費)の軽減に役立ちます。 しかし、夏に同じ量の日射があれば、それは膨大な冷房負荷となりますので、きちんと遮蔽する必要があり

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column034 日射熱取得を考える

太陽と大気 地球に絶え間なく降り注ぐ太陽エネルギーは、地球の生物、無生物の活動の全ての源泉です。 また、地上に生物が安全に住むことの出来る温和な気候を形成し、陸に真水をもたらす大気の循環や降雨などの水循環は、太陽エネルギーの熱効果によるものです。 建築においても、太陽エネルギーは功罪両面において大き

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column026 高性能住宅のコスト

省エネ基準義務化の延期 先月行われた「社会資本整備審議会 建築分科会 第17回建築環境部会」にて、2020年に予定していた300㎡以下の小規模住宅に対する省エネ基準義務化が延期(中止?)されることが報告されました。 その理由はいくつかあるのですが、1つが「省エネ基準適合への追加コストを光熱費の低減に

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column021 何故断熱なのかを考える

快適とは何か 我々の生活の中で感じる快適さに影響を及ぼす要因はいろいろありますが、基本的には聴覚や嗅覚などの五感にとってどう感じるか?が重要なことです。 それらは、建築の室内環境としては美的要因・心理的要因・生理的要因・機能的要因と表現され、それぞれに五感が単独で又は相互的に影響を与えながら、我々は

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column019 Ua値と一次エネルギー

建築物省エネ法とは H27年に改正した「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(通称、建築物省エネ法)」以前は、省エネ基準と言えば、主に断熱性能のことを示していました。 しかし、先の改正で設備などの性能を評価した一次エネルギー消費量でも省エネ基準の1つとして示せることになりました。 因みに、一

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column018 断熱とUa値を考える

東京23区のUa値とは 2020年に省エネ基準が住宅レベルでも法制度化されようとしていますが、未だ断熱性能を良くすることに二の足を踏んでいる方々がいらっしゃいます。 初めから毛嫌いしている方もいれば、計算などが良くわからない為に思考停止している方もいるのかもしれません。 「そんな難しいことではないし

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column017 温熱性能と準耐火構造

防火・準防火地域とは 住宅などを建築する敷地には、建築基準法上の様々なルールがあり、敷地に対して建築出来る広さや高さ、用途などが制限されていますが、基本的にはその地域に適した環境が維持されるように制限を掛けています。 その中で、「防火・準防火地域」というルールがあり、その地域内の建築物はその規模によ

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