パッシブハウス

column023 パッシブハウスの間取り

投稿者:

間取りとは

家の大きさや広さを表す言葉として、○LDKや床面積□坪などがありますが、それだけではどんな家なのかは分かりません。
そのどんな家なのか確認するのに良い方法が、間取りを見ることです。

間取りとは、どんな空間構成(部屋の集まり)で出来ているのかを、平面的に確認出来るものです。
プランニングやゾーニングなどと言ったりもします。

間取りを検討する上で大事なことは、各空間がどのようにつながっているのか?です。
その空間のつながり方によっては狭く暗く感じたり、その逆に広く明るく感じたりします。

そして、その中でも大事なことは、玄関と階段の位置だと、私は考えています。

両方とも、外部や内部、又は、1階や2階と空間を繋ぐ機能で、空間を動く距離とデザイン性に影響を及ぼします。

また、階段は先の通り上下階をつなぐもので、当たり前ですが1階と2階で同じ位置にある必要がありますので、上下階の間取りを考慮して位置を決めなくてはいけません。

更に、階段の見方を変えると、空間を緩やかに隔てたり遮ったりとデザインのアクセントにもなりますので、用途以外に意味を持たせるのか否かも考えたりします。

 

パッシブハウスとは

さて、パッシブハウスに代表されるような高気密高断熱な高性能住宅は、家中どこにいても温度を一定に保つことが可能になるので、各部屋の室温を保つために空間を閉じる必要がありません。

これは、間取りを検討する上で大事な要素で、パッシブハウスにすると空間を緩やかにつなげたり閉じたりするような間取りがやり易くなり、家族の存在を感じやすい家づくりの可能性が広がります。

また、壁などの隔たりがなく空間をつなげるということは、広く明るく感じさせることにつながります。
それは、狭小敷地などで家の広さを確保出来ないとしても、間取りの工夫で広くも明るくも感じれることを意味し、それを可能にするのがパッシブハウスではないかと考えます。

パッシブハウスにする為には、少なからず今現在一般的に建てられている家よりイニシャルコストが掛かります。
なので、予算を考慮すると高額になってしまうので建てられない、との話しもよく聞きます。

しかし、ランニングコストも考えて検証すれば、トータルコスト(費用対効果)では決して高額になるとは言い切れません。
また、家を狭くしても間取りの工夫で同じような広がりを感じることが出来れば、家を小さくすることで費用を捻出し、パッシブハウスにすることも可能です。

単純な広さによる満足度もあろうか思いますが、工夫によって得た満足度にこそ心を惹かることがある、と私は思っています。
パッシブハウスは、より省エネに快適で健康的な住まいとなり、豊かな暮らしを目指すことが出来ます。

間取りを工夫することによって、その恩恵を感じてみませんか。

 

関連記事