山梨・滋賀・静岡を巡る建築の旅

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木製カーテンウォール

今週は日本を駆け巡り、建築への造詣を深める日々となりました。

始めは、キーアーキテクツが手掛ける八ヶ岳の家で、日本で初めてuniluxの木製カーテンウォールが施工されるとのことで、その施工講習会に参加しました。

本社のドイツから施工指導にお二人来ていましたが、ドイツ語を英語に訳し更に日本語に訳す、という言語の壁のためになかなか作業が進みませんでしたが、ここで素晴らしいのが大工の佐久間さんの対応です。

ドイツ人指導者の要求に前向きに事細かに対応。
途中のトラブルもその前向きさで解消して、ドイツ人も素晴らしいと絶賛でした。

新しいトコを始める時は、関わる方皆が前向きでないとなかなかうまく行きませんので、ドイツ人に言われるまでもなく素晴らしいことだと思います。

今回は、時間の関係で設置するまで見ることが叶いませんでしたが、木製カーテンウォールは下手な熱橋を作らずに大開口を実現出来るので「その先の性能」を求める場合は、選択肢の1つになると思います。

 

栗東パッシブハウスを見る

次は、夏見工務店が手掛ける栗東パッシブハウスを見学。
実は設計をキーアーキテクツがやっており、期せずして森さん設計の住宅を連続してみることになりました。

ここで夏見さんと盛り上がったのが構造の話。
制振材がついていたので、何故その制振材を使ったのか?との質問を皮切りに、地盤のことまで話が及びました。

私は、制振材は揺れに対して早く効き始める(難しく書くと、微小変形から効果が現れる)ものが良いと思っていますが、夏見さんとは考えが一致しました。

また、地盤の特性をキチンと考えないと、いくら上部構造を考えても意味はないなど、PHJ会員とは思えないやり取りが、何とも面白かったです。笑

 

制振材技術者に聞く

最後は、制振材メーカーの技術者を訪問するために、浜松に行きました。

私は、一年程前から制振材について本格的に調査を始めましたが、どのメーカーに聞いても他社に対して露骨に良く言わない、という状況に辟易とするトコがありました。
しかし、伺ったメーカーの説明は一々納得するトコが多く、制振材の設計者の話しを聞くにまで至りました。

このメーカーはオイル系の商品を作っていますが、バイリニア特性を持つ制振材で、要は早く効き始める性能を持っています。
詳細は省きますが、構造塾の佐藤さんも興味を持っている商品のようで、現在の耐震性の考え方を踏まえると同じような見解になるのかな、と思います。

今日は、構造塾が熊本で全国大会をやっています。
タイミングが合えば熊本にも行ったかもしれませんが、そうではない状況を考えるとまだ佐藤さんと話しをするのは早い、ということかもしれません。

何はともあれ身のある1週間となりました。
あとは、仕事に活かすだけ、でしょうか。

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