column058 ArchiAtelierMAについて

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改めてArchiAtelierMAとは

弊社は、MA住空間設計室として設計事務所を開設し、11年目にArchiAtelierMA(アーキアトリエエムエー)株式会社へ法人化した住宅を中心とした小規模建築物を取り扱う建築設計事務所です。
現在は15期目(法人5期目)の事務所を経営しており、多くの業務依頼を頂けている状況です。

とは言え、現在は代表の丸山ひとり(業務によっては、ご協力頂ける建築士仲間の方に外注もします)で業務に当っていることもありまして、出来る仕事量にも限界はあります。
よって、何十棟も設計業務を抱えているというわけでもなく、零細企業として忙しいといった所です。

私の仕事ぶりをみて、仕事仲間には従業員を雇えばとのアドバイスを頂くこともありますが、雇うことにもメリット・デメリットがありまして、従業員がいないと仕事が回らないというほどの業務依頼があるわけではないので、今現在、従業員はいない状況です。

別の書き方で表現を致しますと、設計のご依頼に関しては半年~1年ほどお待ち頂いている状況ですので、弊社にご依頼希望の方をお待たせしてスケジュールを調整して回しています。

尚、業務の内訳については「住宅建築の設計・監理業務」「パッシブハウスの認定コンサルティング業務」「その他」です。
業務割合としては「70:25:5」ぐらいで、住宅建築の設計・監理業務が主な仕事になります。

さて、前置きが少し長くなりましたが、
設計事務所として15年ほど業務を行ってきましたので、弊社にもそれなりの色が出てきたように感じています。

弊社の業務経歴は、HPのWORKSPASSIVEHOUSEなどをご覧頂けるとある程度は把握頂けるとは思いますが、今回はもう少し分かりやすくご説明出来ればと思い、本コラムを書くことにしました。

 

業務案件の整理

ここでは、MA住空間設計室やArchiAtelierMA株式会社(以下、弊社)で実施しました設計・監理業務を整理したいと思います。

これまで、弊社の設計・監理業務として15棟ほどの住宅を建築してきました。
地域の内訳としては、(事務所が東京都豊島区なこともあり)東京23区内の設計依頼が多いですが、埼玉県や千葉県といった地域や関東以外では長野県軽井沢町で2棟ほど設計・監理しています。

尚、軽井沢町に関しては、東京にお住いの方のセカンドハウス若しくは軽井沢町への移住というクライアントでしたので、基本的には関東地方に在住のクライアントからの依頼です。

それと、協力設計事務所としてですが、富山県黒部市で集合住宅の改修案件も実施設計と監理に従事しておりまして、住宅と名の付く仕事に関しては幅広く業務につかせて頂きました。

次に条件の内訳を整理しながら、どんな特徴があったのかを振り返りたいと思います。
東京23区内の仕事は、法律の規制が多いのが特徴です。
高さ規制や防火規制など、地方では検討しなくて良い要素を建築に取り入れる必要があります。

また、土地の大きさが限られているのも特徴です。
東京都など首都圏ではない地域で仕事をされている方からすると土地30坪(約100㎡)は狭い部類に入るようですが、23区内で仕事をしている私からすると大きな部類に入ります。

弊社は、土地の大きさに関しても、東京23区内の12坪(約40㎡)から軽井沢町の450坪(約1500㎡)の案件まで、様々な大きさの土地で設計・監理業務を行いました。

土地の大きさが変わると考え方や視点が全く違います。
一建築士としての建築知識や技術の習得又経験に加えて、一人間として情報整理能力やコミュニケーション能力など色々と得るものがあったと思います。

 

得意分野・メリット

弊社は、サステナブルでパッシブな設計をコンセプトにしている設計事務所ですので、パッシブデザインは得意分野の1つになると思います。

特徴としては、今までは建築士の経験や知識、感覚などで語られることの多かったパッシブデザイン要素をエネルギーシミュレーションによって定量化していることです。

また、シミュレーションが全てではなく、それらを駆使しながらクライアントの経験や感覚などをきちんと取り入れるようにしていますが、それを「現代版パッシブデザイン手法」と呼んでいます。

その現代版パッシブデザイン手法の最高峰がパッシブハウスだと認識していますが、弊社はそのパッシブハウスの国内トップクラスの経験があることも特徴の1つで、パッシブデザインが得意分野と言える裏付けにもなっています。

ここで、住宅性能について少し整理しますが、住宅建築には「耐震性」「耐久性」「温熱性」の3つの基本性能が必要ですが、それらは単独で成立しているわけではありません。

それらはお互いに色々な要素・場面で関係していることになりますが、私の経験上、パッシブデザインを含む温熱設計の知識や経験は耐震性や耐久性にも影響することだと認識してきますので、住宅建築のトータルバランスを考えた場合においても、その知識や経験のある弊社で設計するメリットになり得ると思っています。

 

不得意分野・デメリット

不得意分野という訳ではありませんが、デザイン優先で設計を進めるわけではありませんので、例えば、現代的でシャープな住宅は設計しないと思います。

表現を変えると、きちんと断熱や気密、防水性能といった必要な要素を守りながら、クライアントの要望に合ったデザインをするといった感じですが、断熱等の性能を守るとシャープさにも限界があると思っています。

また、飽きの来ないシンプルなデザインが好みで、モールディングをするようなデコラティブなデザイン(クラシックデザイン)は好みではないので、その知識はあまり持っていません。

そういったことの積み重ねとして、HPのWORKSでご覧頂けるような住宅が完成しています。
設計の依頼をご検討されている方は、完成物件をご確認頂けるとお互いの考え方や感覚が合っているのか、若しくは、違うのかのご検討が可能かと思います。

また、先にも書きましたが、現在は代表ひとりで業務に当っていますので、急いでいる方のご対応は難しい状況でして、設計業務を開始出来るまでの期間に加えて、設計で8~9か月、工事で7~9か月(大きさや難易度による)の期間が掛かります。

 

ArchiAtelierMAの強み

得意分野・メリットと近いことですが、経験等も踏まえて少し違った視点で書いています。

弊社の強みとしてまず挙げられることは、現代版パッシブデザイン手法を活用していることです。

例えば、窓1つの場所や大きさを決める上で、温熱性能はシミュレーションで定量的な結果が出ているので、窓があることによる暑さ寒さに悩む必要がなく、クライアントの希望や感覚といった要素にフォーカスして検討することが可能になります。

次に挙げられることは、都市部のいわゆる狭小地の経験があることによる提案力です。

狭小地の場合、数ある条件の中でクライアントの希望をまとめていく為には、合理的で且つ常識にとらわれない提案をすることが非常に重要ですが、経験があることの優位性はあると思っています。
また、設計以外の要素においても、狭小地ならではの不確定要素が事前に把握が出来ているので、トラブルを回避することにも役立っているかと思います。

 

ArchiAtelierMAの特徴

弊社は、住宅を小さくまとめることを意識して設計しています。
これは、基本的に大きいことのメリットは殆どないとの考えから来るものですが、小さければ何でも良いということではなく、ご家族構成に合ったサイズの住宅という意味です。

また、面積的なことだけではなく住宅建築としての全体のバランス感も重要な要素であり、多面的に判断した上での小さい住まいになるように心がけて設計しています。

よって、大きくすることの理由や意味をお持ちであればそれを否定することではなく、現に軽井沢モダンバーンパッシブハウスのようなセカンドハウスの設計もしますが、そのことによりイニシャルコスト(建築費)やランニングコストが掛かることは、ご認識頂く必要があるとは思います。

この住宅を小さくまとめることは、事務所開設当初から何となくイメージしていたことですが、先の「現代版パッシブデザイン手法」と「狭小地の設計手法」を共に活かせる方向性ですので、私の思いと15年の経験が上手く交わってきていると最近になって感じているところです。

 

まとめ

東京都だけでもたくさんの設計事務所若しくは工務店がありますので、一般のクライアントが自分に合ったパートナーを探すことは、非常に困難で大変なことだと思います。

今回は、そういった家づくりのパートナーをお探しのクライアントが、弊社のことを判断・精査出来る材料になればとの思いで書きましたが、さすがにここで全てを書くことは出来ません。

よって、本内容をお読み頂いてご興味をお持ち頂けましたら、HPのCONTACTをご覧の上、お問い合わせ頂ければと思います。

代表の丸山とご面談頂きまして、ざっくばらんに家づくりの意見交換が出来ればと思います。

 

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