column041 暮らしの常識を変えよう

冬の最低室温は18℃ 前回のColumn040では「室温」についての様々な基準を書かせて頂きましたが、それらは基本的には最低限の状態を決めるための指標に過ぎませんので、本来はその空間の管理者や使用者によって目指すべき室温を考えなくてはならないことが何となくわかって頂けたかと思います。 その中でもWH

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column040 快適な室温を考える

最低室温は何℃が妥当なのか 日本の家は「寒い」ということが常識(当たり前)となっていますが、日本人は「快適に過ごす・暮らす」ということより「多少寒くても我慢する」という価値観が優先されることが影響していると思います。 また、建物を建築する際に最低室温に対する法律がないことも影響して、寒い家を造らない

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column039 定常結露計算で比較する

column038の続きです。   定常結露計算とは 前回のコラムでも書きましたが、防露性能を確認するための計算方法として「定常計算」と「非定常計算」があります。 定常とは、各部の空気温などが時間によって変化がない、各断面の熱や湿気の流量が一定な状態を指しています。 自然現象としてはあり得

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column038 定常結露計算を考える

結露とは 日常的に目にすることで言うと、冷えたグラスなどに起こっている結露を「表面結露」と言います。 建築的には、断熱性が悪く表面温度が他面より低下する外壁の隅角部や窓ガラスなどで起こります。 また、結露には外壁内部で生じる「内部結露」という現象もあり、状況が把握出来ないこちらの方が建築的には被害が

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column037 戸建をリノベする-調査編

前回の購入編(column031)で調査の重要性を書かせて頂きましたが、今回はその調査についてです。 今回取り上げる調査は、「建物履歴調査」と「既存住宅現況調査」です。   建物履歴調査 履歴のことを簡単に書くと、その住宅はどのような歴史を持っているのか?ということです。 例えば、築10年

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パッシブハウス

column036 パッシブハウスを知る-基準編

パッシブハウスの基準とは 前回も書きましたが、パッシブハウスの認定をとるためには、次の基準を満たしている必要があります。 ・暖冷房のためのエネルギー基準:①年間需要が15kWh/㎡・a以下 若しくは ②ピーク負荷が10W/㎡以下 ※冷房においては、地域で若干数値が異なります。 ・再生可能一次エネルギ

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column035 日射熱取得量を比較する

column034の続きです。   日射熱取得とは 日射とは、建物の窓から入射する太陽エネルギーのことですが、その量が多いと暖房負荷(分かり易く言えば、暖房に必要な光熱費)の軽減に役立ちます。 しかし、夏に同じ量の日射があれば、それは膨大な冷房負荷となりますので、きちんと遮蔽する必要があり

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column034 日射熱取得を考える

太陽と大気 地球に絶え間なく降り注ぐ太陽エネルギーは、地球の生物、無生物の活動の全ての源泉です。 また、地上に生物が安全に住むことの出来る温和な気候を形成し、陸に真水をもたらす大気の循環や降雨などの水循環は、太陽エネルギーの熱効果によるものです。 建築においても、太陽エネルギーは功罪両面において大き

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column033 採光と照明を考える

光とは 光は電磁波の一種で、人間の眼が感じることの出来る波長380~780nmの放射を「光」と呼んでいます。 また、その波長域を「可視域」と呼びますが、さらに各波長域に分けるとそれぞれ異なった色を見せてくれます。 ちなみに、可視域外の短い波長を紫外線、長い波長を赤外線と呼びます。 紫外線には殺菌効果

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パッシブハウス

column032 パッシブハウスを知る-初めに

パッシブハウスとは パッシブハウスとは、環境先進国ドイツにあるパッシブハウス研究所で提唱している家づくりです。 パッシブハウスには、エネルギーコストと建築コストのバランスを考えて厳しい基準がありますが、簡単にその性能を説明すると「十分な断熱および気密をすることで、換気風量程度のエネルギーで屋内の熱的

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