House-TA-08 完成現場の写真撮影

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外観

本計画は、板橋区の景観条例が掛かる場所でしたので、外観の色合いに制限がありました。
基本的には、彩度の高いビビットカラーがNGな場合が多いとは思いますが、板橋区の景観条例は「青」の入った色が全く使えませんでした。

そんな制限の掛かる中、設計中にお聞きしたクライアントの希望は「ライトグレー」でしたが、本計画で採用したガルバリウム鋼板のサンプルでグレー系のマンセル値を確認すると、殆どのカラーで青が使われていることが判明しました。

景観条例が掛かっていても「グレー系」なら問題ないと思っていましたが、なかなか厳しい状況です。
結果的に、何とかグレー系で青が入っていない商品を見つけて、クライアントにもご納得頂いて完成したのが以下の写真です。
クライアントからも「可愛い!」との感想も頂けまして、大変良かったと思います。

また、ガルバリウム鋼板以外には、杉板ファサードラタンを一部で採用。
これも、良いアクセントになったかなと思います。

その他、玄関廻りはウッドデッキポーチや植栽(ゴバイミドリ)を配すことで、周辺環境にも配慮した計画となっています。

 

内観

内装の仕上げ材は、基本的には自然素材系の材料でまとめるようにしています。

壁や天井については、自然素材系の塗装や左官が採用出来れば良いですが、今回は日本エムテクスの「エッグウォールライト」という紙と塗り壁が一体となった仕上済紙クロスを天井に採用しました。

こういった商品は、調湿性に優れていることが挙げられますが、上塗り塗装によりメンテナンスをクライアントが出来る(ビニールクロスの場合は、プロに依頼するしかない)こともメリットの1つかと思います。

その他、床材はオーク無垢フローリングを中心に、水廻りはリノリウム張、階段はナラ集成材で仕上げました。

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