屋根付加断熱工事
弊社が標準的に選択する屋根付加断熱は、ネオマフォームです。
最大の理由は、材料の断熱性能が良いからですが、他の断熱材と比べて少し単価は高いです。
厚みに関しては、薄くすることによるメリットよりデメリットの方が多いと思っていますので、最近は厚めのt90若しくはt100以外は選択しません。
t90とt100の選択の分岐点は、暖房・冷房需要のシミュレーション結果によりますが、今回はネオマフォームt90で付加断熱は構成しています。
t90を選択するメリットは、併用する木材が標準寸法で用意出来るので、余計な費用が掛からないことが挙げられます。
壁・屋根充填断熱工事
弊社が標準的に選択する壁と屋根の充填断熱は、セルローズファイバーです。
他の断熱材(例えばグラスウール)より価格が高いというデメリットはありますが、施工精度や自然素材由来の材料、防音性や調湿性などのメリットの方を重要視して使っています。
施工精度については、色々な工務店さんに施工を依頼することを考えると、設計事務所にとっては重要な要素の1つです。
現状では、それ以外の選択肢が考えられませんので、本計画でもセルローズファイバーを選択しました。
壁付加断熱工事
壁付加断熱は、外壁仕上げの方法が「乾式」か「湿式」によって、材料の選択をすることになります。
今回は、外壁仕上げが乾式の木板張りだった為にネオマフォームを選択していましたが、工事途中で依頼した工務店さんから湿式仕上げの断熱システムに変更したいと打診がありました。
通常の現場であれば、そういった提案に至ることもありませんが、以前よりその工務店さんと話しをしていた工法でもあった為に、今回はそういった流れになりました。
最終的にはお客様のご了解も得られたので、EPS断熱材に変更することになりました。
湿式仕上げEPS断熱工法のメリットの1つは、外壁構成がシンプルになることでメンテナンス性が向上することです。