H-KRH-03 樹木調査と選定

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本計画は、長野県・軽井沢町で設計中の一戸建て住宅です。
避暑地として有名な軽井沢ですが、冬は氷点下になるほど寒い地域です。

そんな軽井沢で、夏も冬も快適に過ごすことを望んだお施主様と共に、パッシブハウスを目指しています。

 

樹木調査

軽井沢町は、住宅などを建築する際の規制が比較的厳しい地域です。

いわゆる景観条例的な規制になりますが、その中に樹木伐採に関わる項目があります。
それは、樹木の伐採面積が300㎡を超えると掛かるもので、基本として伐採した樹木と同じ本数を新たに植栽する必要があります。

今回の計画はパッシブハウス認定を目指す物件で、日射取得が如何に採れるのかが非常に重要です。
基本的には日射取得のために建物南側の樹木は伐採することになりますが、なるべく残したいとのお客様のご要望に沿えるように検討したいと思います。

そんな現状ではありますが、今回は町役場へ提出する書類の根拠資料のために、既存樹木の位置を調査しました。

実際に調査すると、立ち枯れしている樹木や敷地境界を越えて立っている樹木などもあり、意外に残すべき樹木が少ない印象は持ちました。

 

樹木選定

上記をふまえ、残すべき樹木を検討するため、お客様に現地確認をして頂きました。

検討中、隣地境界線を越えている樹木をどうするか思案していると、お隣の方がちょうど外に出てこられたので相談すると「別に気にしていないので、どっちでも良いですよ」と心優しいご回答を頂き、そのお言葉に甘えてその木は残すことになりました。

その他、数本立ちの良い樹木があったのですが、配棟(建物の位置)をかなり動かす必要があり、最終的に断念。
結果としては、6本の樹木を残すことになりました。

この後は、軽井沢町に届出をして許可がおりれば、伐採の工程に入ります。
伐採日時としては、葉の枯れた冬に行うことになると思います。

 

☆NEXT→H-KRH-04 樹木を伐採する

 

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