H-KRH-07 建て方

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本計画は、長野県・軽井沢町で工事中の一戸建て住宅です。
避暑地として有名な軽井沢ですが、冬は氷点下になるほど寒い地域です。

そんな軽井沢で、夏も冬も快適に過ごすことを望んだお施主様と共に、パッシブハウスを目指しています。

 

屋根はトラス組み

基礎工事も無事に終わり、工程はいよいよ木軸構造部の工事へと入りました。

今回、構造としては一般的な在来軸組工法ですが、屋根軸組をトラス組みとしました。
理由は以前にも書かせて頂きましたが、1階から続く大きな吹抜部分に柱を建てたくない、という至ってシンプルなことです。

尚、トラスとは、三角形を基本として組まれた骨組みの構造物を指します。
屋根トラスとしては、上弦材・下弦材・束材という部材で構成されていますが、構造耐力も踏まえて色々な組み方が存在します。

今回は、デザインや機能上など意匠の要件を踏まえて構造設計者からご提案頂き、「平行弦トラス」と下弦材に勾配をつけた「シザーズトラス」の中間的フォルムをもったトラスを採用しました。

まだ骨組みだけの状態ではありますが、軽快さの中にトラスとしての存在感もしっかりと感じられ、建物全体としてバランスが取れているかな、と思えたのでひとまず安堵しています。

また、ここから外部の屋根や壁が構造用面材等で囲まれ、更に内部工事も進んだ時に屋根トラスがどのように見え感じられるのか、設計者ながらに今から楽しみにしています。

 

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