断熱展 for HEAD研究会

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本日は、Head研究会が主催する「断熱展」に行って参りました。

 

断熱展では、「川崎市・東京都・横浜市のコラボよる行政の最新動向を探る」や「近畿大の岩前さんによる温熱環境と健康について」などのトークイベントがありまして、私は市区町村の行政者がどんなことを思って政策を決めたり運用したりしているのか興味があり参加して来ました。

東京都では、東京ゼロエミ住宅という東京都独自の省エネ住宅の仕組みを作り、省エネ住宅の促進や普及を目指していて、来年度には補助金事業として始まるようです。

また、トークの中で省エネ義務化が延期になったことについてどう思うか?とのモデレーターをした日経BPの小原さんの質問に、義務化してくれれば市区町村レベルでそういった政策をしなくてすむのに、、との回答がとても印象に残りました。

確かに、義務化してしまえば、促進や普及のために税金を使う必要がなく、他の必要なことに使えるわけで、義務化延期はそんな影響も与えるのか、、とその弊害の大きさを改めて実感しました。

また、省エネ化は耐震化ほど死に直結しないので進みにくい、みたいな話がありましたが、トークの中で「ヒートショックが原因と思われる死亡者が17,000人いる」との話題も上がっており、冷静に考えると一年間に地震で亡くなる方よりヒートショックで亡くなる方が多いようにも思います。

地震は財産も失うので一様には語れませんが、「死」のみにフォーカスするのであれば、耐震以上に気を使うべきかと思いますので、その部分には違和感を覚えました。

 

この断熱展は、ボトムアップを目的に開催されていると思いますが、それにはまだまだ時間が掛かりそうです。。

地道に普及活動を行なって行くしかないですね。

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