H-KRN-05 基礎工事

投稿者:

根切底の確認

基礎には「基礎梁などの下端は、凍結深度以下にする」という決まりがあります。
東京などの温暖地は、標準的な深さで良いのでほとんど気にしないと思いますが、軽井沢などの寒冷地の場合は注意が必要です。

凍結深度については自治体などで判断が様々ですが、軽井沢の場合は一応の目安が示されています。
今回も、その目安を考慮した基礎設計となっています。

よって根切底の確認は、設計図通りの深さが確保出来ているかを確認する重要なことの1つです。
基礎工事については、間違えると取り返しのつかないことが殆どですので、工程毎に確認が必要になります。

 

基礎断熱

基礎断熱には、基礎外断熱と基礎内断熱がありますが、何か特別な理由がない限りは、弊社は基礎外断熱を標準にしています。

断熱方法には床断熱もありますが、コスト(お客様の予算)が許す限りは、基礎外断熱を選択します。
今回は、パッシブハウス認定を目指していることもあり、温熱的に有利な基礎外断熱で設計しています。

基礎断熱で使用する断熱材は、XPS(押出法ポリスチレンフォーム)とEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)がありますが、基礎立上りには防蟻効果のあるパフォームガードというEPSを採用しています。

また、耐圧版下端にも断熱材を敷き込みます。
採用する断熱材は、東京などの温暖地であれば同様にパフォームガードになりますが、今回は軽井沢(シロアリリスクが低い)ということもあり、通常のXPSを敷き込んでいます。

 

基礎配筋検査

断熱工事が完了すると、次は配筋工事です。

基礎は、主に基礎梁(立上り)と耐圧版(床)で出来ていますが、構造計算によって導き出された鉄筋径やピッチなどに従って配筋していきます。

今回の基礎梁は、軽井沢の深い凍結深度に対応するために、通常の基礎より深い基礎梁(地中梁)が必要になりますので、工事も通常よりは手間が掛かります。

配筋工事が完了すると、きちんと図面通りの配筋になっているかを確認するために、設計者配筋検査を実施します。

通常は弊社で配筋検査を実施しますが、本案件の構造設計を行った構造設計事務所は、配筋検査に同行して頂けます。
やはり、構造計算や図面を作成した方に検査を実施頂いた方が、何かと安心です。

また、配筋については、瑕疵保険の配筋検査も実施されます。
以上の検査が完了すると、コンクリート打設の工程に進みます。

 

関連記事