H-HN-04 実施設計から工事見積書作成

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実施設計-内装仕上編

弊社でご提案する内装仕上げは、自然素材がベースになります。

壁・天井の仕上げは、漆喰調塗料のデュプロンや卵の殻から出来ているビーナスコートなどの塗装タイプの仕上げ材をご提案しますが、ご希望頂いている予算によっては少し安価な仕上げ材もご提案します。

床に関しては、基本は無垢フローリングかリノリウム張をご提案します。
無垢フローリングは、オーク(日本材だとナラ)を選択されるお客様が多いですが、無垢フローリングにもランクが色々とありますので、ご予算によってご提案するメーカーを吟味しています。

リノリウム張については、水廻りで使用されることが多いですが、面積が少ないために金額面で問題になることはあまりありませんので、殆どのお客様が採用します。

今回は、床材は「ナラ無垢フローリング」と「リノリウム張」で、壁と天井仕上げは卵の殻に珪藻土がブレンドしてある「エッグペイント」で進めることになりました。

 

実施設計-造作家具編

造作家具の有無はお客様によって様々ですが、比較的安価に実現出来る洗面化粧台やお子様やご家族が勉強やPC作業が出来るようなカウンターデスクは、ご依頼の多い造作家具になります。

更に今回は、お子様部屋に本棚や収納家具の設置、主人様の為にバー(店舗として)を造りたいとのご希望も頂きまして、多くの造作家具のご依頼を頂きました。

造作家具をご依頼頂いた場合は、家具図を作成する必要があります。
本来であれば、家具屋さんに図面を描いて頂く方が良いのですが、住宅設計では工事見積後に中止するケースもあり得るので、なかなか費用を掛けて外注することが出来ません。

そんな事情もあり、弊社では私が家具設計も致しますが、今回は種類が多かったので店舗(バー)家具は、外部の設計事務所に依頼することに致しました。

尚、先にも書きましたが、造作家具は中止するケースがありますので、実施設計段階では見積書作成が出来る程度の図面しか書かないことが多く、実際に採用された際に家具業者さんに施工図を描いて頂いて詳細をまとめることになります。

 

工事見積書作成

弊社は、初回の工事見積書作成の段階では、お客様のご要望を全て設計に盛り込むようにしています。

それは「お客様ご自身がご要望された住宅の建築費用をきちんと認識出来た方が良い」との判断からですが、結果として、殆どのお客様が見積調整の作業が必要になります。

今回もご多分に漏れずに、見積調整の作業が必要になりましたが、以下内容が主な調整対象になりました。
・庭園バルコニー:6畳ほどの広さがありましたが、通常のバルコニーサイズに減築しました
・ドアや窓:窓はその額がそのまま減額されるためにリストアップされることが多く、今回も数台中止しました
・造作家具:住宅機能として優先度の低い家具が中止となり、例えば、引戸式本棚が中止となりました。
・内装仕上げ:壁と天井の仕上は、塗装から塗装済みクロスへ変更となりました。

尚、工事見積書は、当初のご予算から大幅にオーバーしておりましたが、設計内容をなるべく実行したいとの思いもありまして、上記の減額及び予算の増額の両面により工事見積書をまとめるに至りました。

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