H-HN-08 気密・充填断熱工事

投稿者:

気密工事

弊社は、基本的には外壁の構造用面材部で気密を取ります。
理由は、気密処理がやり易いことに他ならないですが、気密に限らず、よりシンプルに各性能を発揮するのはどうすれば良いか?を念頭に施工方法などを決めています。

「なるべくシンプルに」は見方を変えると、「必要以上に気密性を高めることもしていない」とも言えますので、インスタやTwitter等で見かけるC値0.08cm/㎠みたいなこともあまりありません。

気密に関しては、中間時と完成時に気密測定をして性能を確認致します。
中間時の気密測定のタイミングは、壁や屋根面の気密処理が完了して、窓や玄関ドアが施工されたら実施しますが、今回は外壁の付加断熱にEPSを採用していることもあり、塗膜防水処理まで工事は進んでいました。

付加断熱EPSについての詳細は別の投稿で書きたいと思いますが、塗膜防水面があることで気密性がより向上することが予想されましたが、結果としては「0.2cm/㎠(減圧/小数点第2位で0.15)」とのことで思ったほどではありませんでした。

玄関ドアが2か所あったり、一部に気密性の悪い防火窓があったりとマイナス要素もありますので、その辺りの影響が大きいのかもしれませんが、気密性能としては十分な結果であったことは間違いありません。

 

充填断熱と防湿シート

弊社の充填断熱の基本は、セルローズファイバーです。
専門業者の責任施工なのが特徴ですが、金物が多い木造建築でも細部まで充填出来るなど高い施工精度が期待出来ます。

また、価格の割に断熱材としての性能値が高くないというマイナス要素はありますが、防音性や蓄熱性、調湿性などが付加価値的に見込めるので、総合的な判断で採用に至っています。

今回も、屋根と壁の充填断熱にはセルローズファイバーを採用しました。
水平構面を火打ち梁で構成した屋根面は少し複雑な部分もありましたが、現場の大工さんなどに上手くご対応頂けて、外壁面を含めて問題なく施工が完了しました。

それと、充填断熱後には防湿の為に可変調湿シートを張っています。
基本的に、弊社の断熱構成では結露計算上は施工しなくても結露しない結果にはなりますが、張った方が有利なことは間違いないので、特別な理由がない限りは施工するようにしています。

今回は、酒井化学工業さんの調湿すかっとシートを採用しました。

 

関連記事