H-HN-06 地盤補強工事と基礎工事

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地盤補強工事

地盤の強度(以下、地耐力)は地盤調査によって判断します。
調査の結果、設計上必要な地耐力を満たしていないことが分かりました。

よって、何かしらの地盤補強を施工する必要がありますが、House-TA の一件以来、基本的には「小口径鋼管杭工事」を選択することにしています。

今回は、場所毎に支持地盤の深さが異なったため、鋼管杭の長さが3パターンありました。
また、羽の大きさがHouse-TAの時より広い設計になっており、より鋼管杭の強度が必要な地盤でした。

 

基礎断熱施工

基礎外断熱は、温熱上は有利な断熱施工方法ですが、防蟻に配慮する必要がありますので、断熱材には防蟻効果のあるパフォームガードというEPSを使用します。

また、パフォームガード以外にも物理的にシロアリ被害を防ぐために、弊社では蟻返しという板金処理もしています。
若干、手間暇と費用が掛かりますが、シロアリ被害を未然に防ぐ方が重要だと考えての施工です。

耐圧版下端に断熱を敷き込む場合は、その面の平滑性が非常に重要ですが、難易度はかなり高いです。
今回は、耐圧版下端は捨コン打設、地中梁付近は砂を敷き込むことで平滑性を上げるようにしました。

それと、今回はEPSを貫通する鋼管杭の処理も必要でしたので、施工上は色々と手間のかかる工事となりました。

 

基礎配筋工事

断熱材の施工が完了すると、次は配筋工事です。

立上り配筋は、木造住宅の基礎であれば同様な配筋になりますが、耐圧版配筋は区画の広さによって鉄筋ピッチが様々です。
今回は、店舗部分の区画が広かったので、密な鉄筋ピッチになる構造設計でした。

配筋工事が完了すると、設計配筋検査を実施します。
今回は、弊社で配筋検査を実施しましたが、私では判断できない部分が見つかった場合は、構造設計者に現状を報告して、対処方法を確認することになります。

無事に配筋検査が完了すると、次はコンクリート打設工事です。

 

 

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