パッシブハウス・ジャパン設立9周年記念大会

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エリアリーダー会議

この季節になるとパッシブハウス・ジャパン(以下、PHJ)のイベントがあります。
今年もそのイベントである「パッシブハウス・ジャパン設立9周年記念大会」(以下、総会)がありまして、九州まで出張に行って参りました。

例年は、東京で行っている総会ですが「9周年だから九州で!」とホントかウソかは知りませんが、そんなギャクのような理由で九州での開催となりました。(笑)

また、最近は「エリアリーダー会議」(以下、会議)もその前日に開催されることが恒例になっておりますが、今年からサブリーダーも出席することになり、関東支部でサブリーダーを務める私も参加致しました。

会議の内容は、この一年間の各支部活動の報告と翌日開催される総会の最終報告がメインです。
全国のリーダー・サブリーダーが一堂に会す場もなかなかないので、皆の思いや考えなどを聞ける貴重な時間となっております。
皆の意見などを聞いていると、それぞれにPHJのことを考え活動していることが分かります。

改めて「いい会だなあ」と思うと同時に、もっと多くの建築士やユーザーの方にパッシブハウスを含む我々の活動を知ってもらいたい、と強く感じます。

 

日本で審査が可能になる、パッシブハウス認定

今年の発表のメインは、やはりPHJ(森代表)がパッシブハウスの認定機関になる、という報告ではないでしょうか。

いままで、パッシブハウス認定を取得したい場合は、ドイツのパッシブハウス研究所に審査を依頼しないと行けませんでした。
当然、ドイツ語か英語で認定資料を作らねばならず、キーアーキテクツ(森代表の事務所)が全物件のパッシブハウスコンサルティングを行っていました。

しかし、今年からは森代表がパッシブハウス認定の審査資格を得ましたので、日本語での審査が可能になりました。
これは、パッシブハウスを広める、という意味からしても大変大きなことです。

今後は、森代表が審査をする側に回りますので、パッシブハウスコンサルティングを別の方が行うことになります。
当面は、私を含むサブリーダーが中心となってその作業を進めることになりますが、近い将来には、意欲さえあればどなたでもチャレンジ出来るようになると思います。

そんな意欲のある方は、まずは日本語版PHPPを使いながら自己研鑽に励んで頂けると良いと思います。

 

エコハウス・アワード2019

結論から言えば、今年はパッシブハウス(認定及び相当を含む)が賞の中心となる年でした。

例年は、1件や2件程度のパッシブハウスが参加すれば良い方ですが、今年はなんと5件がノミネートしました。
はっきり言って、アワードのレベルは1段上がったと思わざるを得ない印象です。

これまでとの大きな違いは、設計事務所若しくは設計事務所に設計を依頼した工務店がパッシブハウスに取り組み、エントリーしてきたことです。
要は、パッシブハウスが性能の最低基準で、意匠性を含む設計力がどこまで優れているか?そんなことが問われたアワードだったと思います。

森代表も総括で仰っていましたが、、
パッシブハウスとそうでない住宅は、プロセスが全く違うので、それは見れば分かると。

なので、今後のアワードは、パッシブハウスか否かは別にして、そのプロセスを通ったのか?が評価されるアワードになっていくのかなと思います。
要は、本当の意味で設計力が試されるアワードになっていくと思います。

正直、私もそれを痛感しました。
今までも意識をしていなかったわけではないですが、これからはより「全棟パッシブハウスを意識して設計する」ことになると思います。
きっと、新しい何かが見えてくると思いますので、いまから楽しみです。

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