昨日は、ドイツで活躍するEApartnersの金田真聡さんの話をお聞きするため、JIA会館まで行ってきました。
お題の通り、ドイツの住宅建築とまちづくりの話を中心に、ドイツで働きながらご自身が感じたことを交えながらのお話でしたが、非常に興味深いお話を聞けました。
まず住宅建築については、基本的に私がPHJと関わりながら培ってきたこと、要は最後はちゃんとエネルギー評価をしようと、仰っていてその重要さを再認識しましたが、お話の一つに、ドイツでは例えば屋内で結露してカビが生えるような住宅を賃貸すると罰せられる、というものがありました。
日本にはそんな酷い住宅はごまんとあります。また、住まい手もそれを許容してしまっている、そんな空気感すらあります。先日よりレオパレスが話題になっていますが、内容こそ違えど根本は同じような理由で起こっていると私は思っています。
この問題はレオパレスがきちんとした工事をしないのが最も悪いのは当然ですが、もしも賃貸オーナー側が不動産投資という自身の利益のみを考えるのではなく、借り手に快適に暮らして欲しい、という思いがあったら違った結果になったのでは?と感じています。
きっと、レオパレスという会社自体存在していないし、賃貸オーナー側が被害者の会を作ることもなかったと思います。このような話が上がる度に、日本は住居への意識が低いと思わざるを得ません。
都市計画については、合理的と言われるドイツらしさが感じられるものでした。ベルリンの都市計画は1990年頃に行ったそうですが、今尚それに則った建築が行われているのは、すごいの一言。将来出来上がるだろう都市の模型もあるそうで、日本のように建つまで何が出来るのか分からない街並みからは想像が出来ません。
都市計画って楽しいかも何て今更ながら思えるほど、ドイツの考え方にとても共感が持てました。
駆け足の感想になりましたが、最後に、、
日本の家づくりが本当に住まい手のことを考えるようになるのはいつになるのか分かりませんが、造り手も住まい手もお互いに考えていかないといけない問題だと、改めて思うそんなお話でした。