House-KH-23 日本エコハウス大賞

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第4回日本エコハウス大賞 優秀賞&協賛賞を受賞

本日、東京ビックサイトで開催されました「第4回日本エコハウス大賞」の公開審査で、本計画(応募名:木と樹の家@小日向)が優秀賞と協賛賞(オスモ&エーデル賞)を受賞致しました。
http://builders-ecohouse.jp/awardslist/ma住空間設計室/

大変苦労して設計・監理及び施工しました住宅でしたので、意匠と性能の両面で優れた住宅を表彰することをコンセプトにしている日本エコハウス大賞において評価されたことは大変うれしく思います。

 

プロジェクト概要

改めて、本プロジェクトの概要をご説明させて頂きます。

・立地条件
場所は東京都文京区で、都市部でよく見かける間口の狭い敷地条件に建つ住宅地です。
また、唯一開放されている接道部の南側には既存不適格建築物と思われる高い建物が存在感を放っており、日射取得の面では条件を更に悪くています。

 

・コンセプト
上記環境で目指すべきは「都市型のエコハウス」ですが、多くの日射取得が望めない本計画はパッシブデザインをベースとする「躯体強化型エコハウス」と位置付けました。

また、お施主様のご希望は「快適な温熱環境」の他に、「屋上庭園などの緑化計画」「オーダーキッチン」「ピアノスペース」「アトリエと住居空間の分離」など多岐に渡っておりました。

 

・デザイン(設計)
設計において気を遣った部分の1つが「間口が狭い南側ファサードデザイン」でして、屋上庭園の荷重を支えることを含め少ない間口の中で構造耐力を確保しないといけませんが、窓を設置して日射取得の恩恵も受けたい、というせめぎ合いでした。

それらのバランスをどう取るかが課題でしたが、全体の荷重を調整することで構造負担を減らし、日射取得用の窓が限界まで取れるように工夫しました。
また、お施主様のご希望は先の通りに多岐に渡っておりましたが、都市部の課題である敷地特性や法的規制などと1つ1つ丁寧に向き合うことで、外部と内部のつながりが空間ごとに特徴的で変化のある住宅になったと思います。

そして、その結果が「第4回日本エコハウス大賞」にて優秀賞と協賛賞をダブル受賞につながったと思います。

 

・温熱性能
Ua値は、HEAT20・G2レベル(0.46W/㎡・K)を遥かに上回る「0.24(W/㎡・K)」を実現しており、暖房需要としては「30.9kWh/㎡・a」で6畳用エアコン1台で快適温度になる性能を有しています。
C値は「0.2(㎠/㎡)」となっておりまして、ダクト式第1種換気システムが設計通りに運用可能な気密性能があります。

簡単ではありますが、以上です。

 

これからも、慢心することなくよりよい住宅の形を目指して設計に従事出来ればと思います。

本計画に携わって頂いた全ての方に御礼申し上げます。
ありがとうございました。

 

☆First→House-KH-01 敷地調査

 

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