column029 湿気と結露を考える

湿気を考える 住宅の屋内環境を考える上で、湿度管理はとても重要な議題です。 湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」がありますが、一般的に耳にする湿度とは相対湿度のことを指しています。 どちらの湿度も空気中の水蒸気の量を示すものですが、この水蒸気のことや建築材料中の水蒸気・水分を総称して「湿気」といいます

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column028 換気と通風を考える

換気と通風と漏気 住宅建築を考える時に「換気」と「通風」を混同している設計者を見かけます。 更に言えば「漏気」も加わって、3つの違いをきちんと理解して設計出来ていないことが多いと思います。 ここで、それぞれについて簡単に説明したいと思います。 換気について、悪化した室内空気を清浄な外気と入れ替えるこ

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column021 何故断熱なのかを考える

快適とは何か 我々の生活の中で感じる快適さに影響を及ぼす要因はいろいろありますが、基本的には聴覚や嗅覚などの五感にとってどう感じるか?が重要なことです。 それらは、建築の室内環境としては美的要因・心理的要因・生理的要因・機能的要因と表現され、それぞれに五感が単独で又は相互的に影響を与えながら、我々は

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column018 断熱とUa値を考える

東京23区のUa値とは 2020年に省エネ基準が住宅レベルでも法制度化されようとしていますが、未だ断熱性能を良くすることに二の足を踏んでいる方々がいらっしゃいます。 初めから毛嫌いしている方もいれば、計算などが良くわからない為に思考停止している方もいるのかもしれません。 「そんな難しいことではないし

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column016 地盤と地震動を考える

地盤とは 住宅などを建築する上で、どのような地盤に建てるのか?は非常に重要なことの1つです。 それは、地盤の特性によって建物へ作用する地震による揺れ(以下、地震動)が変化するためです。 構造計算上も、地震力を検討する場合「振動特性係数/Rt」という係数に、地盤の特性(硬質や軟弱など)を反映させます。

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column015 設計者の区分を考える

専門用語は分かりにくい 先日のこと、一般の方とお話しをしている際に「えっ、意匠設計者って何ですか?」と質問を受けました。 私としては、特別なことではなくその言葉を使ったのですが、まさかそれについて質問をされるとは思っていませんでした。 いつも一般の方とお話しをする時は、分かりにくい専門用語を使わない

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column014 四号建築物を考える

四号建築物と耐震等級 非常に残念なことですが、大地震が来る度に何かしらの建物被害が報告されます。 それは、築何十年という耐震性の低い多くの住宅が今なお使われているので、ある所では致し方ないことかもしれませんが、その原因として「4号建築物」や「耐震等級」なる言葉が世間を賑やかせたりします。 ここで、簡

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column012 新築と改修を考える

住宅建築とは 住宅建築のあり方を大きくわけると「新築」と「改修」です。 建て替えは「新築」であり、中古住宅を購入することは規模の大小はあれ「改修」することが前提になると思います。 現在の日本で住宅購入を検討する場合、注文住宅であれ建売住宅であれ、多くの方が選択する方法が新築です。 また、その後の流れ

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column010 仕上素材を考える-基本編

仕上げ材 外壁や屋根などの外部から内壁・床や天井と言った内部まで面を構成する部分には、多くの場合に仕上材が存在します。 外装材であれば、窯業系サイディングから石やタイル・塗装・木板など様々なものが存在しますし、内装材についても、ビニールや紙のクロス類から漆喰などの塗り材や塗装などこちらも様々存在しま

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column009 窓を考える-基本編

建物には、外部へ向かって開いている部分があります。それを「開口部」といいますが、換気の為のものだったり人が出入りする為のものだったりします。窓もその開口部の1つで、採光や通風、眺望といった目的のために設置されており、主にガラスで外と内を遮っているものを言いますが、今回はそんな窓についてのあれこれを書

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