House-HT-07 上棟

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構造材とJAS製品

今年の梅雨は晴れ間がほとんどなく日程調整に難儀しましたが、昨日無事に上棟することが出来ました。
なかなか日程が決まらず、ご見学を希望しておりましたお施主様にはご不便をお掛けしましたが、朝からご見学出来たようなので安堵しました。

さて、ここでは少し材料のことを書こうと思います。
弊社は、構造材に和歌山の山長商店さんの材料を選択することが多いですが、理由の1つがJAS製品の提供が可能なことです。

JAS製品のことについては山長商店さんのHPでご確認頂ければと思いますが、弊社のように全物件構造計算をするような場合は、一般的に流通している無等級材に比べ強度品質が安定しているJAS材を使うことは、重要なことの1つと思っています。

但し、建築現場が関東近郊の場合は、わざわざ和歌山から材料を運んでいますので、輸送によるCO2排出のことを考えるとマイナスな面もあります。

そういったことでは、西川材のような関東近郊で採取出来る材料の方が良いかもしれませんが、今のところは構造材としてのメリットを優先して材料選定をしている状況です。

 

化粧材と登り梁

今回は、内装の一部仕上げに土壁下地漆喰を採用していますが、その部分の柱や梁は真壁納めの表しとしています。

柱や梁等の構造材を表しにする場合は見た目の美しさも重要ですが、山長商店の材料はその辺りも優れているので、先のJAS製品のこともあり採用することが多くなりますね。

今回は、南面しているリビング・ダイニングを吹抜として、その吹抜上部は登り梁の表しとしました。

とても綺麗な材料ですので全て表しにしたいところではありますが、梁間に高性能グラスウールを充填しますので、実際には半分以上隠れてしまいます。
ちょっと勿体ない気もしますが、温熱性能も重要な部分ですので、総合的判断で今回の仕様としました。

なんにせよ、上棟まで進んだのでひとまず安堵ですね。
この後は、金物等構造部分を施工して、屋根工事、断熱・気密工事へと進んでいきます。

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