column031 戸建をリノベする-購入編

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戸建リノベの流れ

戸建住宅をリノベーションするまでの流れとして、、、
1)自宅をリノベーションする
2)中古住宅を「購入」してリノベーションする
の2パターンがあると思います。

さらに付け加えれば2)には、、、
A)リノベーションして「生涯」暮らす
B)多少のリフォームである期間暮らして、時期が来たら建て替える
の2パターンがあるでしょうか。

ここでは「2-A」を念頭に話しを進めて行きます。

 

中古住宅購入で考えること

中古住宅を購入するまでには考えることがいくつかありますが、その1つが「暮らしたい街や環境を考える」ことです。便利な街が良いのか、それとも静かな街が良いのか、または日当たりの良い環境が良いのか、人それぞれにこだわりがあると思います。

それらは好みの問題が大きいので、私がとやかく言うことでは無いですが、検討する上で1つアドバイスがあります。
それは「朝と夜」や「平日と休日」など、自分の希望する環境が感じられる時間「以外の時間」もその街などを見に行くことをお勧めします。

それぞれの街には、その時間や季節によっていろいろな顔を見せると思います。
もし、そのいろいろな顔にある自分の嫌いな部分を、住んでから知ると取り返しのつかないことになります。
ご自身が知らない街や地域で新しく購入する場合は、よく調査してから決めた方が良いと思います。
尚、これは新築時の土地探しでも同じことが言えると思います。

また、「購入を考えている住宅の状況を知る」ことも必要です。
少し話しがそれますが、私はリノベーションを選択する場合「その世代が生涯暮らすだけの性能や機能があれば良い」という考えを持っています。

それは、今現在あるストック住宅には良質な建築が少ないので費用対効果を考えると、あまり長期の使用を望むことは現実的ではないと思っているからです。
違う見方をすれば、子供や孫の世代まで考えて住宅建築を行う場合は、きちんとした性能や機能を担保し易い新築の方が良いと思います。

話しを戻しますが、それには「あと何年ぐらい住みたいのか?」を考える必要があります。
ある意味では、新築よりシビアに判断する必要があるかもしれません。
例えば、60代のご夫婦であれば20年間ぐらいを念頭に考えておけば良いですが、30代のご夫婦であれば50年ぐらいを見越しておく必要があります。
パターンで言えば、60代は「2-A」、30代は「2-B」になる可能性が高いでしょうか。

 

既存住宅を調査する

ここで重要になるのが、その購入を考えている住宅を調査することです。
調査には大きく分けて2種類ありまして、建物の経歴や状況などを調べる「建物履歴調査」と建物そのものを調査する「既存住宅現況調査」です。

2-Aにしろ2-Bにしろ、その状況に合った住宅を購入することが望ましいですが、それは建物を外から見ただけではなかなか分かりません。
また、購入してから自分たちの状況に合っていないことが分かっても、先ほどの街や地域の話しと同じで取り返しがつきません。

購入前の調査は、予期せぬ事態を防げる唯一の手段です。実際、購入前にする調査のハードルは高いですが、自分たちの求める気に入った中古住宅が見つかった時は、購入を焦らずにまずは調査をしてみましょう。

調査については、次回に詳しく書かせて頂きます。

★今後の予定
・戸建をリノベする-調査編
・戸建をリノベする-法規編

 

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