column010 仕上素材を考える-基本編

仕上げ材 外壁や屋根などの外部から内壁・床や天井と言った内部まで面を構成する部分には、多くの場合に仕上材が存在します。 外装材であれば、窯業系サイディングから石やタイル・塗装・木板など様々なものが存在しますし、内装材についても、ビニールや紙のクロス類から漆喰などの塗り材や塗装などこちらも様々存在しま

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House-KH-06 地下防水工事と配筋墨出し

ボルクレイ地下防水 地下室は、何といっても防水工事が重要です。 防水の方法はいろいろとありますが、通常私が採用する工法がベントナイト系のボルクレイ地下防水です。 天然鉱物のベントナイトは、土と同様の成分なので水質汚染を起こす有害物質が一切溶出しない環境にやさしい材料で、水分に触れると膨張してゲル状の

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column009 窓を考える-基本編

建物には、外部へ向かって開いている部分があります。それを「開口部」といいますが、換気の為のものだったり人が出入りする為のものだったりします。窓もその開口部の1つで、採光や通風、眺望といった目的のために設置されており、主にガラスで外と内を遮っているものを言いますが、今回はそんな窓についてのあれこれを書

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House-KH-05 山留・根切り工事と断熱施工

関東ローム層 現場はいよいよ山留工事が本格始動。 根切り工事が始まりまして、先週は根切り底の確認へ現場に行って参りました。 東京の西側は所謂関東ローム層の場合が多いかと思いますが、建築地もそういった場所になり、現地の根切り底を確認しましたが、特段問題ありませんでした。   地下の外断熱 さ

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column008 構造用面材の選び方

構造用面材の選定 木造住宅の場合、地震に強い建物にするために「耐力壁」というものを設置します。 大まかにわけて「筋交」と「構造用面材」の2種類の方法がありますが、最近は構造用面材で造る方が地震に強い建物が出来ると言われています。 そんな構造用面材は構造用合板を始めとして、いくつもの種類がいまは使われ

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House-KH-04 山留・H鋼親杭工事

親杭横矢板工法 本計画は、地下室があり土を掘る必要があるので、山留工事を行います。 今回は、メジャーな工法である親杭横矢板工法を採用しておりますが、まずは親杭であるH鋼材を打設します。 狭小地では、地下も利用して土地を最大限活用したいところですが、H鋼を打設するためには建物と敷地境界線をそれなりに空

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House-KH-03 地鎮祭 

地下付のエコハウスが着工 約1年間の設計期間を経て、H様に工務店様と工事請負契約を締結頂きました。 地下室があることも影響しておりますが、ご要望が多種にわたる方ですので最後の金額調整に苦労しました。 最後はH様にご決断を頂きまして、おおよそのご要望が叶うものとなりました。 そんな本計画は本日、来たる

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column007 快適性を考える

違和感のない空気質 住宅に限らず建物の「居室」と言う空間には、快適性が求められるのが一般的です。 しかし、この快適性という言葉は案外曲者で、何によってその空間を「快適だ」と感じるかは人それぞれで、例えばある夏の日、窓から入る心地よい風を感じて快適だと想像する人がいれば、空調により温湿度が心地よい状態

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column006 木材の耐久性を考える②

木材腐朽菌とは 木材の耐久性を損なうものは、主に「害虫と菌」です。 ここでいう菌とは、木材腐朽菌のことを指します。 要するにキノコ類のことですが、それらが原因で起こる木材腐朽とは、そういった菌類に木材の細胞壁を構成する「セルローズ・セミセルローズ・リグニン」が分解され組織構造が崩壊し、木材の強度が低

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column005 木材の耐久性を考える①

害虫とは 木材の耐久性を損なうものは、主に「害虫と菌」です。 害虫には、ヒラタキクイムシなどの甲虫や白蟻などがいますが、その中にも乾燥を好むものや湿潤を好むものなど様々な種類が存在します。 ヒラタキクイムシは、乾燥を好み湿潤状態に弱いのが特徴です。 ラワンやケヤキ、ナラ等の広葉樹の辺材を加害しますが

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