House-HT-11 空調ダクト工事

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熱交換換気システム

日本の換気システムは第3種換気が主流だと思いますが、(特別な理由がない限り)弊社では第1種換気のダクト式熱交換換気システムで換気を行う設計にしています。

機器は必要換気量や設置条件、予算などを踏まえて選定することになりますが、今回はスティーベルの全熱交換換気システムである「LZW-170JE」を採用しました。
採用した理由は、価格と性能のバランスが良いこともありますが、設置条件として壁掛けタイプにする必要があったためです。

また、熱交換換気には「全熱(温度と湿度を交換)」と「顕熱(温度を交換)」の2種類のタイプがありますが、夏の湿度が問題になる関東以西では全熱タイプが適していますので、本プロジェクトも全熱タイプとしています。

費用面で考えると、ダクト式熱交換換気システムは高額な換気方法になると思います。
そういったことから第3種換気との費用対効果の議論になることが多いかと思いますが、高気密高断熱で得られる快適性に見合った換気方法として「費用だけでは語れない良さ(対効果)」があると私は考えています。

家づくりには予算がつきものですが、日本人はもう少し快適性を求めても良いのでは?と思う一例ですね。

 

全館空調システム

先に換気のことを書きましたが、今度は冷暖房等の空調計画についてです。

冷暖房する方法はいくつかあると思いますが、一番ポピュラーな機器はエアコンですね。
断熱性能が悪い低性能住宅での使用感のせいで嫌われていますが、断熱性能が良い高性能住宅で使用すれば省エネに程よく快適にしてくれる良い機器になります。

今回の冷暖房もオーソドックスにエアコンで計画していますが、壁掛けエアコンではなくて冷暖房された空気をダクトで各室に運ぶアメニティーエアコンを採用しています。

アメニティーエアコンを採用している最大の理由が、換気がダクト式熱交換換気システムだからです。
要は、換気用途で各室にダクト配管されているのだから、同じ配管を使えば効率的に冷暖房も出来るということです。

こういったシステムを「全館空調」と言います。
利点としては効率的なことは先の通りですが、壁掛けエアコンのように主張しないので、内装デザインの美観を損ねません。
逆に、欠点というか注意事項としては、日本の住宅設備ではポピュラーな設備ではないので、ある程度の知識がないと上手く換気空調出来ないこともあり得ます。

私も日々勉強してそれなりの知識を得ていますが、やはり工事が重要です。
弊社の場合は、経験豊富な熟練の施工業者さんを工務店に紹介して工事をしてもらうようにしており、施工上の不具合が出ないようにしています。

 

日射取得と日射遮蔽

省エネに換気空調するためには高気密高断熱が必要ですが、日射取得と遮蔽も重要です。

冬は、南面壁に設置した高性能木製窓Smartwin(スマートウィン)からたくさんの日射を取得します。
逆に夏は、外部に設置する外付けブラインドできちんと日射遮蔽します。

こういった所謂パッシブデザインをきちんと行うことで、冷暖房負荷を減らすことはもちろんのこと、全館空調システムをきちんと運用する手助けにもなります。

 

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