House-HT-04 工事請負契約

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高性能住宅と窓

見積書の調整が完了しましたので、お客様に工務店と工事請負契約を締結頂きました。

日本の省エネ基準をはるかに上回る温熱性能を有する本案件ですが、外壁仕上げに焼杉を採用したり、内壁仕上げの一部を土壁にしたりと、日本の伝統的な家づくりとこれからの家づくりを上手く融合させたいとのお客様の思いが形となる住宅を目指しました。

工務店の着工スケジュールに合わせる為などの調整もあり、設計契約頂いてから11ケ月程度の時間を要しましたが、何とか当初のご要望を満たす内容でまとまり良かったと思います。

さて、先に書きました温熱性能ですが、それを語る上で窓は重要な要素の1つです。
基本的にはLow-Eトリプルガラス樹脂窓であるAPW430を採用して性能を高めていますが、本案件では南面のみLow-Eトリプルガラスアルミクラッド木製窓であるSmartwin(通称、佐藤の窓)を採用し、日射取得と窓性能を更に上げる工夫をしています。

佐藤の窓は、PHJ仲間の大丸工業さんが製作販売している木製窓で、海外メーカーの商品であるSmartwinの部材(木枠やガラス、金具等)を輸入して日本で組立ていますが、最大の特徴は枠部分の納まりです。

日本の省エネ基準ではほぼ無視されていますが、きちんとした温熱性能を考える高性能住宅の場合は、窓取付部分のヒートブリッジは無視出来ません。

そのヒートブリッジを解消する方法の1つが、枠部分に断熱材をかぶせて施工することですが、佐藤の窓は最初からそれを前提として考えられた商品です。

湿式の付加断熱をベースの納まりとしているので、乾式付加断熱の場合は工夫が必要ですが、外部から枠が見えない(壁にガラスがついているように見える)ので、とても綺麗な外観になると思います。

私も初採用のため多少の不安もありますが、出来上がるのが今から楽しみな部分となっています。

 

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