パッシブハウス

H-KRN-11 追分宿・平屋のパッシブハウス

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軽井沢で平屋のパッシブハウス

パッシブハウスを目指して設計・施工されましたHouse-KRNがパッシブハウスに認定されました。
私の認定資料作りに時間を要してしまいお客様をお待たせしましたが、無事に認定されて安堵しております。

尚、今までにも書いていることですが、改めまして、
パッシブハウス認定を取得する為には、ドイツ・パッシブハウス研究所が掲げている「暖房需要/負荷」「冷房需要/負荷」「気密性能」「一次エネルギー消費量」の4つの目標値をクリアしていることをPHPPというエクセルソフトで証明する必要があります。

それは、日本の省エネ基準のような断熱さえ施工されていれば良いわけではなく、「冬の日射取得」と「夏の日射遮蔽」の熱収支も考慮する必要があり、それにもSketchUpという3Dソフトにプラグイン出来るDesignPHというソフトで解析して、窓の配置や大きさ等のバランスを決める必要があります。

今回は、軽井沢という寒冷地のために日射取得が最大限確保出来る窓配置としながら、断熱性能もUA値0.17を確保しています。

まあ、結果からいうとここまでの断熱性能は必要なかったのですが、既に1年以上暮らされているお客様が快適だと仰っていますので、これはこれで良かったとも思っています。

 

軽井沢で5棟目のパッシブハウス

長野県軽井沢町は、1つの町で多くのパッシブハウスが建築されている全国でも珍しい場所です。

私自身、コンサルティングという立場では多くのパッシブハウスに関わっていますが、自社設計ですと、同じ軽井沢町で建築された「軽井沢モダンバーンパッシブハウス」に続いて2棟目となります。
※設計協力も合わせると「パッシブタウン第3期街区J棟」を含めて3棟目

私も軽井沢で2棟を設計しましたが、軽井沢に建つ5棟それぞれのパッシブハウスが「場所・設計者・お客様」の偶然の関係性がうまく集まった結果だと思っており、先にも書きましたがそういったシチュエーションになる場所は余りないと思っています。

寒冷地である軽井沢の場合は、他の地域よりパッシブハウスのロジックがエンドユーザーに受け入れられ易いとは思いますので、今後も軽井沢でパッシブハウスが増えていくとは思います。

私の場合、本来の主戦場は東京都ですので、例えば、豊島区内で2棟も3棟もパッシブハウスが設計出来ると、パッシブハウスとしてあたらしい見え方を皆様にお見せできるのかもしれません。

いずれにしても、パッシブハウスは場所を問わず、その地域の気候を考慮して設計しますので、省エネで快適な暮らしを望まれる方は見学会等でご体感頂きまして、その良さを知って欲しいと思います。

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