プロローグ
まだまだ、暑い日が続いていますね。
少し外を歩くだけで汗が止まらない、という鬱陶しさは何とかして欲しいですが、夏とはそういうものと思って深く考えないようにしています。笑
しかし、今年も8か月が終わりましたね。
うかうかしていると、あっという間に年末を迎えます。
困ったものです(笑)
そんなことで、今年中にやるべきことがきちんと出来るように、残りの4か月を過ごしたいと思います。
それでは、今号の目次です。
1.「昭島の家」工事中03
2.住宅リテラシーについて
昭島の家は、屋根や外壁、太陽光発電などの工事が完了し、そろそろ足場を解体するところまで来ました。
住宅リテラシーについては、これまで思っていたことを少し書いてみました。
その他、詳しくは本文をご覧頂ければと思います。
1.「昭島の家」工事中03
気密測定が無事に完了した後は、外壁などの外回りを中心に現場は進みました。
さて、今回採用しました外壁は「焼杉」です。
焼杉は、杉板の表面を焼いて炭化層を作ることで防水性などの機能を持たせる外壁材ですが、昔からある生活の知恵が詰まった自然素材です。
弊社としては、2021年2月に完成した「焼杉と土壁漆喰の家」以来の採用です。
焼杉は、触れると墨が付いて汚れてしまうのがデメリットと言えばデメリットで、当時は小さいお子様がいることもあり、北側の玄関廻りと南面の人の手が触れやすい壁には杉板のウッドロングエコ塗装を採用しましたが、今回はそういった配慮は不要とのことでしたので、全面焼杉としました。
また、玄関ドアについては、木製玄関ドアを採用。
表面材は杉板を選択して、ドア全体をブラックで塗装しています。
ちなみに、窓は木製窓・Smartwinを採用。
窓外部のアルミ材はダークグレーとして、外観を黒一色という色調に仕上げました。
まだ、足場解体後の全容が確認出来ていないですが、なかなか迫力のある外観になっていると思います。
内部については、オーク無垢フローリングが張り終わっていて、電気配線工事を始めとする設備工事や天井や壁の下地工事が順次施工されていて、完成に向けて着々と工事が進んでいます。

2.住宅リテラシーについて
私自身、数年前から「住宅リテラシー」という言葉を使い始めたのですが、昨日、知人のFBで「家づくりリテラシー」というタイトルの本が紹介されているのを目撃しました。
私が住宅リテラシーという言葉を使い始めた時に行ったネット検索では「住宅や住まい」という単語に対して「リテラシー」という言葉を使っている方を見かけなかったのですが、同じようなことを感じている方がいるんだと今回の本の紹介で知りました。
そこで、改めて「住宅・住まいリテラシー」で検索してみると、国交省で「住生活リテラシー・プラットフォーム」というHPを立ち上げていることを見つけました。
国交省ですらそういった動きをしていることに驚きましたが、以外と深刻な問題になっているのかもしれませんね。
そんなことで、今回は住宅に関するリテラシーについて、少し書いてみたいと思います。
ちなみに、リテラシーとは、、
・その分野に関する十分な知識や情報を収集し、かつ有効活用できる能力
とWEB辞典では説明されています。
簡単に書くと「その分野での理解度の高さ」という認識ですが、私は、家づくりを行う一般の方のリテラシーがそれに掛ける金額に対して合っていない、要は、リテラシーが低いことにとても違和感を持っていました。
家づくりにおいてとても難しいところは、一般のクライアントが知った気になってしまうことです。
もう少し詳しく説明します。
家づくりを行う時に、クライアントの皆様は様々な希望をもっています。
多くの希望は、これまでの生活や暮らしの中での経験(良かったことや悪かったこと)を踏まえて、クライアント目線で導きだしたことですが、最近はネット検索によって大抵のことが調べられるので、自分の希望はどのようにしたら叶うのか?解決するのか?といったことも調べることが可能になっています。
よって、大枠については何となく理解した気になるのですが、実際にプロの私がクライアントから話しを聞くと、表面的なことしか理解していない、若しくは、全く見当違いの方向にいっている、といったことが少なくありません。
では、何故こんなことが起こるかというと、多くの住まい手は建築知識・技術の氷山の一角しか見ていないからで、更にコトをややこしくしているのが、氷山の一角しかみていないことに気づいていないことです。
住宅は、生活や暮らしと密接に結びついているので、解決して欲しいことが切実だったりします。
それはそれで仕方のないことですが、その切実さとネット検索の容易さが相まって、自分の考え方しか受け付けない、という最悪の状況に陥っている方が意外と多いです。
住宅建築の世界は、一般の方が思っている以上に果てしなく広く、そして深いです。
実際に私が問題視していることは、住宅リテラシーが低いことではなくて
住宅リテラシーが低いことに気が付いていないことです。
では、どのように住宅建築を勧めればいいのか?
それは、良いパートナー(設計事務所若しくは工務店のこと)を見つけることです。
そして、一般の方が住宅について調べることは、問題を解決する方法を見つけることではなくて
良いパートナーを見つけるための知識を身に着けるためです。
あとは、見つけたパートナーを信頼してお任せすることが出来れば、良い家づくりが出来ると思いますが、折角見つけたパートナーと上手く付き合えないことは、リテラシーが低いことの1つだと思っています。
最近は「何でもかんでも自分の考えを押し通すようなクライアントに困っている」というプロ側の話をよく聞きますが、「有効活用できる能力」が低い、要はリテラシーのない状況ですが、次回はその辺りのことを書いてみようと思います。
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以上です。
今号もご愛読ありがとうございました。
次号以降も宜しくお願い致します。
ArchiAtelierMA株式会社
代表取締役 丸山晃寿
