column024 エコハウスとは何か

温室効果ガスの影響により地球温暖化が叫ばれてずいぶん経ちますが、近年は日本においても台風などの災害による影響が全国でみられるように異常気象の話しもよく耳にします。

そんな時代背景もあり住宅業界でも、省エネルギー住宅や低炭素住宅、ZEHなど(以下、省エネ住宅と呼ぶ)、地球温暖化に配慮した住宅の造り方を推奨しています。また、これらの省エネ住宅は国の住宅政策の一環でもあるので、何らかの基準が存在します。
エコハウスも省エネ住宅の1つとして使われることがある呼称だと思いますが、その使われ方はまちまちです。ただ自然素材を使った住宅をエコハウスと呼ぶ会社もあれば、パッシブデザインの住宅をエコハウスと呼ぶこともあります。
何故そういったことが起きるかというと、明確な基準がないからです。しかし、字面として分かり易く親しみやすいため、いろいろな場面で使われることになります。
従って、エンドユーザーが家づくりのパートナーを探す場面において、エコハウスという言葉がそれなりの頻度で出て来るため、「エコハウス=良い住宅」のように理解してしまっても仕方がないことでもあります。
そこで、エコハウスの基準的なものがないか少し調べてみると、環境省で「エコハウスモデル事業」という政策があり、そこではいくつか基準というか方針みたいなものを示しています。
1)環境基本性能の確保・・・断熱や気密、日射導入、通風などのパッシブデザインを十分理解し実践すること。また、自然素材の利用。
2)自然・再生可能エネルギー活用・・・地域の特徴をよく読み取り、太陽光、太陽熱、風、地中熱、水、バイオマス、温度差を上手に生かす技術や工夫の活用。
3)エコライフスタイルと住まい方・・・集まって住むための新しい仕組みづくりや、農地付き住宅のような新しいライフスタイルの提案。
4)地域らしさ・・・周辺環境、材料、工法、デザインなど、地域の特色を生かした住宅であること。

多少端折りましたが、何となく言わんとしていることは理解して頂けるでしょうか。
確かに、日本で言われる「エコ」っぽい感じは伝わってきますが、基準としては曖昧と言わざるを得ません。

省エネ住宅を語る上で重要なことは、数字で性能を示すことです。
国の政策では、Ua値(熱の伝わり易さ)を使うことが多いですが、それではパッシブデザインは評価されていません。また、一次エネルギー消費量で評価する場合もありますが、それでは範囲が広すぎて家の快適度合いは伝わりにくいです。
やはり、暖冷房負荷での評価が、Ua値の先の評価方法としては妥当だと思います。

住宅に比べれば価格が圧倒的に安い自動車でも、ガソリン1Lでどのぐらい走行出来るか?が数字で分かります。住宅でも、どのぐらいのエネルギーを投入したら家を暖かく涼しく維持出来るか?が分かる方が良いと思います。
エンドユーザーの方々は、エコハウスが良いのでなく「何がどのぐらいエコなのか?」をしっかり確認させてもらえるパートナーを選ぶようにすることが、本当のエコハウスに出会える一歩です。