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住居とは「私たちの生活を雨風や寒暖から守る」ためのものです。古くは竪穴式住居から始まった私たちの住居は、自然の驚異に晒されながらも、時にはそれらの力を利用して「如何にして快適性を得るか」ということを考えながら生活してきました。
吉田兼好の徒然草「家のつくりやうは、夏を旨とすべし」は有名ですが、今では技術が発展し夏のことも冬のことも考えて住居を考える時代になりました。

技術が発展してきて私たちの暮らしは大変便利になりましたが、それは「電気なしの生活が考えられない時代になった」とも言えます。正に、吉田兼好の自然の力を利用する世の中から、地球が長い時間を掛けて作ってきた化石燃料を利用する世の中への変化です。更に、地球温暖化が叫ばれる昨今は、二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーと称し、制御困難な原子力が使われるという世の中にまでなってしまいました。

現状では、多くの電気を再生可能エネルギーではなく化石燃料で作っています。原発は事故によってずっと先の世代まで損失をもたらしますが、有限である化石燃料を我々の世代でどんどん使うことは何れ枯渇する可能性を意味し、先の世代を考えればある意味原発と同じです。
要は、再生可能エネルギーで世界の電力量が賄えるその日までは、少しでも化石燃料の使用量を減らさなければなりません。
それらにおいて住宅で出来ることは、吉田兼好の時代に戻り自然の力のみを利用し快適性を得ることではなく、所謂パッシブデザインによって創意工夫をしながら、なるべく少ないエネルギー消費で快適性が得られるよう建築することです。

住居を考える上で、もう一つ大事なことがあります。それは、建物寿命です。今の多くの住宅は建物寿命が欧米に比べ短いです。それには、日本が地震大国なことなどいろいろな背景が絡んでいますが、そもそも「長く使うことを前提として建築していない」ことは大きな理由の一つです。また、そのことで住宅ローン問題を生んだり、頻繁にスクラップ&ビルドする結果として、その度に思い出までもがスクラップされることになります。
それらを解決する方法の1つは、先のことを見据えて耐久性と耐震性を考えることによって、建物の価値が無くならないよう建築することです。
そうすれば、「価値あるものを残し、手を加えながら住み続ける」ことが選択肢となり、あなたがその住居で過ごした数々の思い出も生き続けることにつながります。

世代を超えて
末永く暮らせる・住まわれる
性能と機能をデザインする

私たちはそんな住環境をご提案いたします。